むし歯は食べ物や飲み物に含まれる糖分によって口の内のむし歯菌が酸を作り出し、歯が溶かされていく病気です。徐々に進行していき、最終的には歯を失うこともあります。むし歯は自然に治ることはないため、早期発見・早期治療が重要です。

歯は、一度削ったり抜いたりすると、元の状態には戻りません。削るほどに歯は弱くもろくなり、再発リスクも高まります。詰め物や被せ物をした部分は、時間の経過とともにすき間ができやすく、むし歯を繰り返す原因にもなります。
そのため、当院がむし歯の治療で重要視しているのは「できる限り、歯を削らない、抜かない治療」です。丁寧な検査で原因を追求し、精密な治療で可能な限り、健康な歯質を残す低侵襲の治療を心がけています。長くご自身の歯で噛む喜びを実感していただけるよう大切な歯を極力残す治療に努めています。

むし歯は、初期のうちに発見すれば削る量も少なくて済みますが、放置すると歯を大きく削る必要があります。場合によっては抜歯が必要になることもあります。歯を失うと、噛む力が低下し、栄養不足など全身の健康にも影響をおよぼしかねません。だからこそ、早期発見・早期治療が重要です。
当院では、地域の皆さまがいつまでも自分の歯でしっかり噛めるよう、定期的な検診と治療後のメンテナンスを通じてむし歯の早期発見につなげています。
根管内は非常に小さく複雑な形状をしているため、高度な技術による精密な治療が必要です。
米国の統計(Ray HA, Trope M.1995)では、根管治療の精密度と被せ物の種類が、API率(根尖部に炎症がない=予後の良さ)に大きな影響を与えることが示されました。
精密度の高い治療と自由診療の被せ物を組み合わせた場合はAPI率は91.4%と高くなります。一方、精密度が低い治療と保険診療の被せ物の場合は、API率が18.1%にまで低下し、約80%近くが予後不良で再発のリスクが高まる結果となっています。(表参照)
| 根管治療の精密度 | 被せ物の種類 | API率 |
|---|---|---|
| 高い | 自由診療 | 91.4% |
| 中程度 | 自由診療 | 67.6% |
| 高い | 保険診療 | 44.1% |
| 低い | 保険診療 | 18.1% |
保険診療の被せ物は使用できる歯科材料が限られておりますが、自由診療の被せ物は、患者さまのお口に合った材料の選択が可能です。そのため、当院では自由診療の被せ物と、マイクロスコープや歯科CT、ラバーダムを用いた精密な治療を組み合わせた根管治療をご提案しています。
当院の根管治療のテーマは「精密な根管治療」「根管の状態を可視化」「無菌をめざす取り組み」の徹底です。治療期間が短く、再発しにくく、抜歯の可能性を低減するようめざします。
根管治療では、感染部位の徹底的な除去が重要です。根管内は非常に小さく複雑な形状のため、肉眼だけで十分な治療を行うのは困難です。感染部位を取り残すと、歯の根の先に炎症が起こり、治療後に再感染する可能性も高まります。再感染すると抜歯のリスクも避けられません。
当院では肉眼の約8~20倍まで拡大可能なマイクロスコープを活用し、肉眼では見えにくい部分も確認しながら治療します。治療期間が長くなるほど再感染しやすくなり、成功率が低下すると言われています。マイクロスコープを使用しない場合は治療期間が長くなるケースもありますが、使用すると1~4回に短縮することも可能です。
また、湾曲した根管にも柔軟に沿うニッケルチタンファイルを用いて根管内を効率的に拡大形成し、薬剤や充填剤の緊密な充填に努めています。
精密根管治療により「成功率の向上」「抜歯リスクの低減」「治療期間の短縮」の実現をめざします。

可視化とは直接見ることのできないものを見えるようにすることです。根管治療においては「可視化できるかどうか」が治療の予後を大きく左右します。
根管治療を行う際の画像検査は、一般的には2Dで平面に撮影できるデジタルレントゲンが用いられますが、当院では3Dで立体的に撮影できる歯科用CTを活用しています。3Dで撮影すると歯や根の内部まで立体的に映し出され、2Dでは見落とされてしまうような小さな感染部位や複雑にわかれた歯の根の先まで把握が可能です。
問題となる部分が確認できないと、適切な治療計画が立てられず、見逃された感染部位が再発の原因となるリスクがあります。当院では、歯科用CTを用いて歯や根を細部まで把握して適切な診断につなげ、治療の成功率の向上および、再感染と抜歯のリスク低減に努めています。

根管治療でめざす「無菌」は「感染部位を徹底的に除去して無菌化する」ことと、「治療中に新たな細菌が侵入しないようにすること」の2つです。
